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こんにちは、ハーシー鴨乃です。(⌒▽⌒)

寒い日が続いていますが、みなさんお元気ですか?

前回の北海道から日本列島を南下し、今回やって来ましたのは、本州西端に位置する山口県。

ほかほかと湯けむりが立つ温かそうな足湯に、ちゃっかり同席しているご覧の猫の姿、山陽路随一の温泉街として知られる、湯田温泉での一コマです。

ここは、今から約600年前、温泉地の西に位置する山寺の住職が、ふもとに湧き出る湯に浸かっていた白狐の姿を見つけたところから開湯した――と伝えられる、由緒ある温泉です。

鎌倉時代から、「白狐(白虎)の湯」として人々の間で重宝され、温泉街を通る肥中街道は、西の主街道として、朝鮮半島との交易などにも盛んに利用されたといいます。

明治維新の時には、長州から京や江戸へと駆けのぼった維新の志士たちが、この湯田の旅籠で、道中の疲れを癒したことでしょう。

近年流行りのパワースポット的に見てみると、湯田温泉は風水学上、西に位置します。

これは、「白虎」によって守られている、とされる方角。

ところが日本には元来、虎が生息していないため、その代わりに狐が神仏の使いとなり、読みも同じく「白狐(びゃっこ)」として、西の守りになったのだとか。

湯田温泉には5か所の足湯があり、龍穴から吹き出す温泉に足をゆっくり浸せば、日ごろの疲れもじんわりほぐれてゆくことでしょう。

気の向くままに足湯巡りをしてみたら、きっと風水の気も感じられるはず。

守り神の虎はいないにしても、同じ猫科の動物たちが、出迎えてくれるかもしれませんね。

次回「猫の居る風景」は、東へと向かいます(^O^)/