こんにちは、ハーシー鴨乃です。
前回お送りした岡山城は、烏城(うじょう)の異名そのままに黒漆喰の壁が印象的でしたが、本日やってきましたのは、一転して鮮やかな白塗りの城郭。
兵庫県姫路市にある姫路城です。
白漆喰で塗られたその城壁の美しさから、お隣・岡山県の「烏城」と対比して、「白鷺城(はくろじょう)」とも呼ばれています。
幕末には新政府軍に包囲されたり、第二次世界大戦中は焼夷弾が天守を直撃したりしているものの、そのつど難を免れ、築城されてからこれまで一度も大規模な戦火にさらされていないそうです。そこから、「不戦の城」とも称されているとか。
防御に様々な工夫を施した日本独自の城郭構造で、しかも17世紀初頭の建築様式が現在に至るまで良好に保存されていることから、世界文化遺産にも認定されています。
時代劇などの撮影に利用されることも多く、ドラマや映画のロケ地巡りを目的とした旅行やパックツアーが増えている昨今、多くの観光客が引きもきりません。
なるほど確かに旅というものは、目的もなく漫然と出かけるより、行きたい場所や食べたいもの、やりたいことなどを明確に定めて行くべし、という考え方があります。
ドイツの詩人であるヨハン・エッカーマンも、そういえばこんなことを言っていました。
誰でも旅行をするについては、
何を見るべきか、何が自分に大切か、を
知っていなければならない
(『ゲーテとの対話」)
でも、筆者の場合、カメラ片手に気の向くまま、足の向くまま旅に出ることが多く、またそうした気まま旅の方が、猫たちと出会える確率も高いような気がします。
こちら側がゆったりとした気分でいないと、猫もリラックスした姿を見せてくれないのかもしれませんね。
さて、と。次回はどこに向かおうかなあ。