こんにちは、ハーシー鴨乃です。
「猫の居る風景」第12回の舞台は上州、群馬県よりお届けしましょう。
雷、からっ風、かかあ天下は、上州の三大名物といわれています。
「赤城の山も今宵限り……」は、講談・国定忠治の台詞で有名ですが、赤城山は県の中央部に位置する百名山の一峰。
ほかに榛名山、妙義山を加えて上毛三山とも呼ばれていますが、これらの山々から吹き下ろす冷たいからっ風が、上州名物の一つです。
山地の多い地形が上昇気流を生みやすいためか、年間を通して雷が発生しやすく、この雷もまた、上州名物。
そして、「かかあ天下」です。
はたして上州の女性は総じて気が強いのか、筆者には判じかねますが、説としては、群馬県が日本有数の養蚕・製糸・織物の産地だったことに由来しているようです。
日本最初の機械製糸工場である「富岡製糸場」を始め、県内には絹産業遺跡群が数多く存在しますが、これら製糸業の現場では、男性よりも女性のほうが活躍の場が多く、稼ぎも大きかったといいます。
だから「かかあ天下」になったと、まあ真偽のほどは定かではありませんが、そんな風に言われています。
さて、こちらの猫は、夕暮れ迫る高崎市の商店街の片隅で出会いました。
ところでみなさん、突然ですが、群馬県の県庁所在地はどこでしょう?
県名と市名が同一なら間違えようもありませんが、異なる場合、意外に知らない、あるいは勘違いしていることって、結構ありますよね。
試みに、下記の県庁所在地を挙げてみて下さい。
1)北海道、2)岩手県 3)宮城県、4)茨城県、5)栃木県、6)群馬県、7)埼玉県、8)東京都、9)神奈川県、10)石川県、11)山梨県、12)愛知県、13)兵庫県、14)滋賀県、15)三重県、16)島根県、17)愛媛県、18)香川県、19)沖縄県
答え合わせは、この稿の末尾でいたしましょう。
ここ高崎市は、古くから交通の要衝として知られており、江戸時代には高崎藩の城下町・宿場町として、大いににぎわったそうです。
現在の町名に残る田町、本町、新町などには街道筋の市が立ち、その様子は「お江戸見たけりゃ高崎田町、紺の暖簾(のれん)がひらひらと」と詠われたほど。
「鍛冶町」には鍛冶職人、「鞘町」には刀の鞘師、そして「白銀町」には金銀細工師がかつて暮らしており、当時のこうした職人街の面影が、現代の町名にそのまま名残をとどめています。
それでは、先ほどの県庁所在地クイズ、答え合わせをしましょう。
1)札幌市、2)盛岡市、3)仙台市、4)水戸市、5)宇都宮市、6)前橋市、7)さいたま市、8)新宿区、9)横浜市、10)金沢市、11)甲府市、12)名古屋市、13)神戸市、14)大津市、15)津市、16)松江市、17)松山市、18)高松市、19)那覇市
さて、あなたは何問、正解できましたか?